最近、「チェアリング」なる言葉を知りました。アウトドア用の簡易な折りたたみ椅子を持って、公園やら河原やらお好みの場所に座って酒を飲むだけという、なんとも魅力的な活動を指すようです。というか、自分もそうとは認識せずにやってたよなと思いつつ、この寒空の中で「チェアリング的なも」のデビューしてみました笑。
チェアリングとは
すでにご存知の方も多いのかもしれませんし、ご存じない方もググっていただければ、どんなんかはすぐおわかりかと存じます。居酒屋ライターのパリッコさんとスズキナオさんが提唱されている酒の楽しみ方とのこと(2017年の記事)。
そのルールは
- 人様に迷惑をかけない
- 市井の人々に威圧感を与えない(酒をよく思わない人もいるので)
- 装備を増やしすぎてキャンプにならない
の3つだけだそうです。
実は最近まで自分はチェアリングのことを全然知りませんでしたが、去年の春くらいに、コロナの影響でしばらくは屋内での活動は制限されそうだから、アウトドア系のギアでも充実させるかと思って、憧れのヘリノックスのチェアワンを買って、公園で楽器の練習を兼ねて酒飲んだりしていたわけです。
まあ、しかし、そういうある意味当たり前のことに「チェアリング」という名前をつけてカテゴライズ化するというのは、やっぱしすげーなー。
しかし、この季節、チェアリングはやっぱり寒い
というわけで、その名を知って改めて、楽団もしばらく活動できなそうだし、人と飲みに行くこともできないし、だったらもうひとりでお外で飲むしかないわーと、オーバースペックっぽいチェアワンではありますが、チェアリングしに行こうと、近所の公園に来てみました。寒いのでお湯を沸かしてウイスキーのお湯割り。
はい。ご指摘の通り、ルールの3に違反しています。本来なら家で沸かしたお湯をポットで持ってくるべきでしょうけど、学生時代は山登ってたアウトドア人間なので、今回は暖房を兼ねてと、30年のつきあいになるEPIガスバーナーを持ってまいりました。実は10年以上使ってなかったので爆発するかもとビクビクしておりましたが笑。ちなみにテーブルはヘリノックスではなくお安い類似品で重いし長いです笑。
つまみはスーパーで買ってきたお肉類にチーズ(糖質制限中ですので笑)。お野菜は夕ご飯でたっぷりいただきますので、割愛。というわけで飲み始めたわけですけれども、ウイスキーのお湯割りはあったかいのですが、やはりこの季節、北風ピューピューでつらくなって参ります。
さらなるルール破り!
そしてついに、さらなる掟破り! タープを張ってしまいました笑。キャンプになるな、が、限りなくキャンプ寄りに! だって寒いんだもん!
まあ、というか、確信犯というか、冬の間は正しい意味での「チェアリング」は無理だろうなと思いつつ、それでもチェアリング的なことをするにはどうすればいいかを探求しつつ、風よけとバーナーがあればなんとか行けそうと踏んで、いろいろ調べました。自分の持ってるドーム型のテントでは背が低すぎてチェアワンに座ると頭が天井についちゃうのでこれは論外ですし、ワカサギ釣り用のテントとかも検討したんですけど、釣りをしないので冬のチェアリング用だけのギアになっちゃうのはちょっと贅沢すぎるよなということで、この際、暖かくなったらキャンプにも行けるし、インナーを張らなければこぢんまりとしたタープになりそうなテンマクデザインの「パンダライト」というテントを酔った勢いでポチっとしてしまったわけです笑。
いやいや、しかし大正解でした。高さは1500mmでチェアワンに座っても上はぜんぜん余裕だし、さらにテーブルワンの類似品を置いてもゆったり。下は空いておりますが、ぴゅーぴゅー北風の吹きさらし状態とはえらい違いです。さらにバーナーでお湯でも沸かせば、もーこれは十分に暖房ですよ。まあ当然ですが若干視野は狭まりますけど、外で座ってる感はちゃんとありますよ。鳥の鳴き声もちゃんと聞こえますし(この日はムクドリの群れがすごかった)。
というわけで、チェアリングと名乗るわけにもいかず…
まあ、そういった事情もございまして「チェアリング」とは名乗らず、「チェアリング的なもの」ということで。とはいえデイキャンプと言うにはあまりにお粗末な感じでもあり、まあチェアリング以上デイキャンプ未満的な何かということでご理解を笑。実際のところはパンダライトの設営練習だったと言うのが正しいところかとは存じますが笑。
ちなみに、20代の頃は歩きや自転車でけっこうキャンプしてたんですけど、つれあいとはオートキャンプということになり、ギアも肥大化してしまい、結局やらなくなってしまっていたわけですが、今回のテント衝動買いを契機に、またキャンプ熱が高まっております。暖かくなったら普通チェアリングはもちろん、ソロキャンプもやってみよーかなーと思っているところです。